空き巣対策として通帳と印鑑は金庫に入れておくべき
犬並というのは大げさかもしれないけれど、私は人間の割に鼻が利く。高校生だったとき、友人の体操服の匂いから、その友人宅に仏壇があり、おばあちゃんと一緒に暮らしていることを言い当てて驚かれたことがある。自分でもなかなか立派な特技だと思うのだけど、大学受験の役に立ったわけでもないし、就職活動の武器になることもなかった。その代り、出産して子供がうんちをすると誰よりも早く気づくことができ、おむつかぶれさせなかったというメリットはあったが。この特技をできればお金につなげたいものである。
私のように実際の匂いに対して鼻が利くわけではないのだろうけど、泥棒はお金に対して鼻が利くそうで、家のどこに隠しても印鑑や通帳といった金目のものはたいがい見つけられてしまうそうだ。特に仏壇の中や衣類の間といった隠し場所は、素人が考えると見つかりにくそうに思えるけれど、泥棒からしたら必ずチェックする場所らしい。貴重品感知センサーがついているのではないかと思うくらい、どんな場所に隠しても泥棒は探し当ててしまうので、隠すことに労力を費やしてもあまり意味がないそうだ。だから空き巣対策として、通帳と印鑑は金庫に入れておくべきなのである。
金庫には2種類あって、火災や地震から守るための耐火金庫、そして扉の厚い、壊されにくい防盗金庫がある。両方の機能がついているものもあるので、できればそういったものを用意したい。そして金庫を導入する際は、必ずボルトなどで壁や床に固定した方がよい。大きくて重いから大丈夫などということはなく、複数犯で入られた場合には台車などで簡単に持ち去られてしまうからだ。
備えあれば何とやら、備えが無駄になることを願いつつも、やはり憂いを無くすためには備えが必要なのだ。