ホームセキュリティってお金持ちのためのもの？

誰もが知っている往年のプロ野球のスター選手、その方が出演しているCMでもお馴染みのホームセキュリティ。日本でもCMの効果か一気に認知されるようになって、導入しているご家庭も年々増加傾向にあるようです。
ホームセキュリティの導入方法は大きく分けて二種類あります。ひとつはセキュリティ会社から必要機材を借りて、自宅にセキュリティ環境を構築するレンタルタイプ。もうひとつが機材そのものを購入する買い取りタイプです。

費用はというと、ホームセキュリティをあつかう大手二社を具体例として考えた場合、買い取りタイプのプランであれば月額４０００円前後であり、レンタルするタイプのプランの場合は月額６０００円以上です。
総額でみると２０万円以上４０万円未満といったところでしょうか。決して安い買い物とはいえません。しかし逆の視点から見ると、それだけの費用を投入しても守るだけ財産があれば、決して高い買い物ではなくなるということでしょう。
それでは自宅に３０万円程度の資産を有しているという人はどのくらいいるのでしょう。おそらく多くの人は、自分の自宅には現金を含め、そんな高額な財産は存在しないというかもしれません。そうした人たちにとってみれば、確かに「ホームセキュリティはお金持ちのためのもの」ということになるでしょう。

しかし不幸にして一度でも空き巣被害に遭われた方は、もしホームセキュリティの導入によって空き巣被害を免れていたとしたなら、３０万円以上の費用をかけることも惜しくはなかったというかもしれません。
空き巣被害では、金銭的被害はもちろんのこと、その後の心理的被害もまた重大な問題だからです。常に「また空き巣被害に遭うのではないか」と不安に怯える日々が耐えられず、ついには引っ越してしまう人も決して少なくありません。また、居空きと呼ばれる「住人がいる状態で侵入される」ケースでは、生命の危険そのものが問題になります。